青夏ダイヤモンド
6
「夏と言えば、何ですかー?」
充希といつものように机を合わせてお弁当を広げていると、早々にお昼を食べ終えた沖田くんが乱入してきた。
「夏期講習」
「それ、鷹野なりのボケ?」
「本当のことですけど」
「違うっ!夏と言えば花火大会だろ!」
沖田くんの勢いに他にもあるよ、とは言えず2人してぎこちなく頷いた。
「だーかーらー、みんなで花火大会に行こうっ」
「みんな?」
「み、ん、な、です」
沖田くん、私、充希、脩のことを一言言うごとに指で示した。
脩が行くのは意外だった。
そういうの、面倒くさがりそう。
「行こうっ」
充希が賛同したことによって、自然と私も行くことになった。
沖田くんは待ち合わせ時間と場所をテキパキ決めて、戻って行った。