青夏ダイヤモンド


脩が予約してくれたというレストランはウッド調でカジュアルでありながらもロウソクや間接照明のオレンジ色の光がゆらゆらと揺れる、雰囲気のある店だった。

既に何組かのカップルが向かい合わせでナイフとフォークを使いながら静かに会話を楽しんでいた。

クリスマスディナーを頼んでくれているらしく、飲み物だけ選んで食事が出てくるのを待った。

「脩、こんなおしゃれな店、知ってたの?」

「そういうの聞くなよ」

「何で?」

「・・・知ってそうに見えるか?裏話的なの話すの、マジ恥ずいから聞くな」

ああ、そうか。

これもプレゼントと同じなのか。

きっと、クリスマスのために似合った場所を調べてくれていたんだ。

「何笑ってんだよ」

「んー?すごい、いいお店だなって」

「そりゃ良かったな」

照れ臭そうにしている脩の顔が新鮮でにやけた顔で見てしまっていると、再び脩に笑うな、と釘を刺された。



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