青夏ダイヤモンド
数日後の準々決勝は平日に行われ、野球部は公休で出場した。
充希とそわそわしながら昼ご飯を食べていると、ほぼ同時に2人の携帯が鳴った。
急いでメッセージを開いたが、その画面を見ながら手が止まり、ゆっくりと充希の方を見ると、充希も泣きそうな顔を上げていた。
負けた。
脩からのメッセージはそれだけだった。
どう返したらいいのかわからなくて、逡巡していると、次のメッセージが届いた。
会いたい。
また一言。
午後の授業を抜け出してでも、会いに行きたいと思ったが、それを見越していたかのように、脩から再び連絡が来て、移動に時間がかかるから、授業が終わった後に駅近くの公園で会う事になった。