青夏ダイヤモンド
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夏休みが終わっても、残暑はまだ厳しくて、秋の訪れはまだ遠いことを感じた。
それでも、高校生でいられる時間は確かに刻々と過ぎて行く。
部活を引退した脩は受験勉強に専念するようになった。
けれど、なるべく一緒にいる時間を増やすために同じ場所で勉強をすることにしていたので、部活をやっていた時よりも会う時間は増えているかもしれない。
脩の家で勉強した時には息抜きに甲子園を見ていたらついつい熱くなって勉強どころではなくなったりもしていたけど、充実した夏休みが送れたと思っている。
脩は夏休み中に東京の大学のオープンキャンパスに参加し、校風も含めてやっぱりその大学に行きたいと思ったそうだ。
私はそれをひたすら後押しすることを決めていた。
私は私で脩を見習って、きちんとやりたいことを見つけて目指そう。
そうでなければ、脩に堂々と会えなくなってしまう気がした。