青夏ダイヤモンド
「どうしよう。好きって気持ちが私の中に収まらなくなってる。むしろ嬉しいのに。おかしくなってるよ、私」
「何で収めるんだよ。全部ちょうだい」
「じゃ、じゃあ、ギュってして」
すぐに脩は私の体を包んでくれた。
脩の体温を感じると、安堵感が体を巡っていく。
「あとは?」
「ううん。こうしてもらってるだけで充分」
首を振ると、脩の体が離れたので少しがっかりしていると、脩から唇を合わせてきた。
「サービス」
いたずらっぽい笑いを浮かべる脩のことを、また好きになる。
「責任取ってもらうから」
「責任?」
「脩のことを好きにさせすぎた責任」
「何だ、そんなことなら喜んで。ただし、鷹野もだからな。責任取れよ?」
「もちろんっ」
抱きつくと、脩も強く抱きしめ返してくれる。
好きという気持ちに限度が無いことも、一喜一憂して振り回されてばかりの感情だけど、かけがえのない存在があるということが、こんなにも心の支えになるものなんだな。
私はこれからも、もっともっと脩を好きになる。
だって、この気持ちに終わりはないから。
fin...