青夏ダイヤモンド


「美穂と話してるの見てた時から思ってたけど、カッコつけてて腹立つんだよね。本性見えたわ、って感じ」

本人がいなくなった事を確認した充希は早速口を開いて後付けのような悪口を話した。

修はもう私の事をわかっている。

沖田君が名前を間違えた時に、修がかばってくれたことに違和感は感じていた。

わかっていて修は無理矢理、私に野球をやらせようとしている。

だけど、目的はわからない。

修が固執するような理由が私には思い当たらないし、私は高校で修のことを初めて知った。

それに、今更過ぎる。

今更、何をしようとしてるんだろう。

何かを期待しているなら、勘違いもいいところだ。

きっと、失望するに違いない。


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