憑き夜の悪夢 ~奪い合うナナミの体~
「れ、霊能力者!?」
「しかも、日本最強っすか!?」
なんか……胡散臭っ!
「会いに行く価値はあると思うの。もしかしたら七海についた憑霊を徐霊してくれるかもしれないし」
「なるほど、霊の専門家に頼るんすね! その発想はなかったっす!!」
英美がワクワクした感じで言った。
「……いや、ちょっと待って。でもさ…」
ネットで見つけた霊能力者とか、どう考えても怪しい!!
絶対、よくある霊感商法の詐欺でしょ!!
「なによ七海。いまさら人見知り?」
「いや、そうじゃないけど……なんか怪しいというか…」
「まぁ、行くだけ行ってみません? この際、使えるカードはなんでも使わないと損っすよ」
「うーん……二人がそう言うなら…」