憑き夜の悪夢 ~奪い合うナナミの体~

☆☆☆

それから学校が終わり、あたしはひとまず家に帰って由梨の家に一泊するための荷物をまとめた。


夜の6時頃、あたしは英美と一緒に由梨の家に行った。


由梨の家は住宅街にある一軒家だ。


「お邪魔します(っす)」


「どうぞ入って~」


あたしたちはリビングへ行き荷物をおろしたあと、コンビニで買った袋いっぱいのお菓子とジュースをテーブルに並べた。


それからみんなでお菓子をつまみながらおしゃべりをした。


憑霊ゲームのことで朝から頭がいっぱいだったあたしも三人でばか騒ぎする内に気がつけば笑顔で笑っていた。


そんなとき、英美はテレビの横のマガジンラックを見て「あっ! あれって!」と声をあげ一冊の雑誌を持ってきた。
< 51 / 257 >

この作品をシェア

pagetop