憑き夜の悪夢 ~奪い合うナナミの体~
「ふふふっ……」
「くすくすくすくすくす……」
部屋からはたくさんの女の人の笑い声が聞こえてくる。なんだか楽しげで、井戸場会議みたい。
「ちょっと、調べてみるか…」
あたしは忍び足でその部屋に近づいた。
怖い気もするけれど、その部屋に憑霊の右腕があるかもしれない。
「うふふふ、ふふふふふっ…」
部屋に近づくほど笑い声は大きくなっていく。障子越しには、着物を着た女達が火を囲って話している影が見えた。
けっこう大人数だ。声と影からして子供もいるみたい。あたしは障子の戸に手をかけ、
「あのっ、すいません…!!」
と思いきって障子を開けた。
すると、
「うあっ……!!!!!!!!」