憑き夜の悪夢 ~奪い合うナナミの体~
バキィン……!!!!
「えっ…!!」
憑霊が手で刀を弾いた瞬間、刀はあっけなく……真っ二つに折れてしまった。
「……っ!!」
折れた刀は回転しながら飛び、後ろに座っていた神主の首をぱっくりと半分に切り裂いた。
ブシャアア!!!!!!……と、血が噴水のように吹き出し神主は地面に倒れる。
さっきまでピクリとも動かなかったはずなのに。神主は手足をじたばたさせて地面の上でもがいた。
「ソンナ鈍デ。私ガ、殺セルト…?」
憑霊はあたしをバカにしたように笑う。