憑き夜の悪夢 ~奪い合うナナミの体~
ナナミ
☆☆☆
「本当にいいの? 七海ちゃん」
「はい……もう決めたことですから」
先月、あたし、樋口七海(ヒグチナナミ)は所属していたモデル事務所の退職をマネージャーに申し出た。
もともとモデルの仕事は女優をしているお母さんの影響で始めた。
有名女優だったお母さんの名前に負けたくなかったあたしは、小さい頃からモデルとして人一倍努力してきた。
そのおかげで、あたしは中学に上がる頃には全国誌の専属モデルの仕事を任されるまでになっていた。
そんなあたしの退職をマネージャーや事務所のみんなは「もう一度考え直さないか?」と残念そうに引き止めた。
だけどあたしの意思は変わらなかった。
1ヶ月前に起きたあたしの最悪のトラウマ。それをきっかけに、あたしはモデルの仕事を続けていく自信をなくしてしまったのだ。
「本当にいいの? 七海ちゃん」
「はい……もう決めたことですから」
先月、あたし、樋口七海(ヒグチナナミ)は所属していたモデル事務所の退職をマネージャーに申し出た。
もともとモデルの仕事は女優をしているお母さんの影響で始めた。
有名女優だったお母さんの名前に負けたくなかったあたしは、小さい頃からモデルとして人一倍努力してきた。
そのおかげで、あたしは中学に上がる頃には全国誌の専属モデルの仕事を任されるまでになっていた。
そんなあたしの退職をマネージャーや事務所のみんなは「もう一度考え直さないか?」と残念そうに引き止めた。
だけどあたしの意思は変わらなかった。
1ヶ月前に起きたあたしの最悪のトラウマ。それをきっかけに、あたしはモデルの仕事を続けていく自信をなくしてしまったのだ。