だから僕は、笑顔でサヨナラを叫ぼう
1:4月17日。悪魔との出会い。
四月。
夜中に美術の宿題をしていたら、ペンのインクが切れてしまった。
提出は明日だったし、仕方なくコンビニまで買い物、と家を出ることにした。
家の前の桜は、もうほとんど散ってしまっていた。
まだ残っている花びらも、冷たい夜風にあおられて散り散りになっていく。
なんとなく、儚い、と思った。