だから僕は、笑顔でサヨナラを叫ぼう



「そうはいっても、僕だって自分がどっちの性別かなんて、あんまりピンと来ないんだってば」

「もう、面倒くさいなぁ。この際体の性別に合わせて女でいいじゃん。ほら、私って言ってみ、私って」

「うへえ、勘弁してよ」


そうやって馬鹿騒ぎしていると、グラウンドから大きな声が聞こえてきた。

部活が終わったみたいだ。

ということは。



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