死神の恋

「ねえ、未来。アイツとなにを話していたの?」

練習が終わった帰り道、真美が興味深げに尋ねてくる。

彼からラッキーランドに誘われたことを相談したいと思っていた私は、返しそびれてしまったパークチケットをパスケースから取り出すと、それを真美に手渡した。

「これ、もらったの」

「あっ! ラッキーランドのチケット!」

手もとのパークチケットを見た真美が、興奮気味に声をあげる。

かわいいキャラクターに会えて、楽しいアトラクションに乗って、おいしい物が食べられるラッキーランドはまさに夢の国。

彼からパークチケットを受け取ったとき、私もつい大きな声をあげてしまったから、真美が興奮する気持ちがよくわかった。

「しかもこれ、日付指定のチケットだし! クリスマスイベントがある十二月の日付指定チケットは入手困難らしいよ」

「え、そうなんだ」

ラッキーランドで期間限定のクリスマスイベントが開催されていることは知っていたけれど、日付指定のパークチケットが入手困難だということはまったく知らなかった。

そんなプラチナチケットを、どうして私に?と頭をひねってみれば、案外すんなりと答えが出た。

勉強を見てくれたり、ラッキーランドに誘ってくれたり、彼が急に親切になったのは、私を脅しておもしろがったことを反省したから。そう考えると辻褄が合う。

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