死神と聞くとちょっと怖いイメージを抱いてしまいますが、読んでみるととっても純粋で瑞々しい、恋や友情が描かれています。
特に、主人公未来の親友でありながら、いつも劣等感を抱かされる存在の真美とのちょっとした心のすれ違いがうまく表現されていて、女子ってこういうことあるよなぁと共感しながら、ふたりの仲直りを願いました。
一番の見どころは、“死神”な彼の抱える秘密。悪いひとじゃないはず…と思いつつ、けれど彼に惹かれていく未来が心配でもあり、やがて秘密が明かされた時には胸が苦しくなりました。
運命を呪いたくなるような彼の境遇ですが、ラストには一筋の光もあり、すがすがしく読み終えることができます。ぜひ読んでみてください。