ベストフレンド~本当の友達~
次の休みの日。
私たちは修学旅行に必要な物を買いに行くという約束通り、商業施設に来ていた。
日用品など、必要な物を見て回る。
ゴールデンウィークほどではないが、混んでいる。
大きめのバッグは家にある物を使うので、買う必要はない。
友里はお菓子を買いこんでいた。
お昼になり、フードコートで昼食をとる。
「友里先輩、余計な物買いすぎです」
「えー、そうかなあ?」
お菓子もそうだが、トランプなどのおもちゃも買っていた。
必要と言えば必要かもしれないけど、ここで買うと高いような気がする。
「佳織、友里は買い物自体を楽しんでいるんだよ」
美羽が言った。
「そういうもんですかね」
「そうそう、何でも楽しまなきゃ損だよ」
友里は笑みを見せる。
友里のそういうところは、見習いたいと思う。
買い物は終わったので、私たちは帰った。
帰り道。
美羽と佳織と別れ、友里と2人になる。
「楽しみだね」
友里が笑みを見せながら言った。
「うん」
「でも、海に入る予定がないのが残念だね。みんなの水着とか見たいのに」
「しょうがないよ」
友里とは同意見で私も泳いだり、潜ったりしてみたい。
でも、大人数が海に入るとなると、安全管理などいろいろ大変なのだろう。
「私は諦めないよ」
「え?」
「絶対、海に入るから」
いったい、どうするつもりなのだろう。
そして、修学旅行前日になった。
放課後、私たちは部活をしていた。
といっても、疲れを明日に残さないように、今日は打たずに部室でだらだらおしゃべりだ。
「そういえば、1年生はどこ行くんだっけ?」
友里が佳織に聞く。
1年も明日は授業ではなく、どこかへ行く予定になっているそうだ。
「近所のお寺まで歩きで行きます」
「そっか、お土産待ってるね」
「お土産なんて売ってませんよ」
友里と佳織の話を聞き流しつつ、窓から男子部員たちの練習を見る。
自然と、野部君を探していた。
野部君はAコートにいた。
初心者目線だが、一番上手に見える。
プロ目指すくらいだから、それくらいじゃないとやっていけないのだろう。
私も、あんな風に何かに一生懸命になりたいなあ。
「何見てるの?」
友里がいつの間にか、間近にいた。
「い、いや。何でもないよ」
ぼーっと特定の男子を見ているだなんて、恋してるみたいで恥ずかしくて言えなかった。
その時、ドアが開いた。
「明日は修学旅行なんだから、そろそろ帰りなよ」
顧問の一宮先生だ。
「はーい」
友里が代表して返事をした。
助かった。
追及されたら、野部君を見ていたことがバレていたかもしれない。
私たちは荷物を持ち、部室を出た。
私たちは修学旅行に必要な物を買いに行くという約束通り、商業施設に来ていた。
日用品など、必要な物を見て回る。
ゴールデンウィークほどではないが、混んでいる。
大きめのバッグは家にある物を使うので、買う必要はない。
友里はお菓子を買いこんでいた。
お昼になり、フードコートで昼食をとる。
「友里先輩、余計な物買いすぎです」
「えー、そうかなあ?」
お菓子もそうだが、トランプなどのおもちゃも買っていた。
必要と言えば必要かもしれないけど、ここで買うと高いような気がする。
「佳織、友里は買い物自体を楽しんでいるんだよ」
美羽が言った。
「そういうもんですかね」
「そうそう、何でも楽しまなきゃ損だよ」
友里は笑みを見せる。
友里のそういうところは、見習いたいと思う。
買い物は終わったので、私たちは帰った。
帰り道。
美羽と佳織と別れ、友里と2人になる。
「楽しみだね」
友里が笑みを見せながら言った。
「うん」
「でも、海に入る予定がないのが残念だね。みんなの水着とか見たいのに」
「しょうがないよ」
友里とは同意見で私も泳いだり、潜ったりしてみたい。
でも、大人数が海に入るとなると、安全管理などいろいろ大変なのだろう。
「私は諦めないよ」
「え?」
「絶対、海に入るから」
いったい、どうするつもりなのだろう。
そして、修学旅行前日になった。
放課後、私たちは部活をしていた。
といっても、疲れを明日に残さないように、今日は打たずに部室でだらだらおしゃべりだ。
「そういえば、1年生はどこ行くんだっけ?」
友里が佳織に聞く。
1年も明日は授業ではなく、どこかへ行く予定になっているそうだ。
「近所のお寺まで歩きで行きます」
「そっか、お土産待ってるね」
「お土産なんて売ってませんよ」
友里と佳織の話を聞き流しつつ、窓から男子部員たちの練習を見る。
自然と、野部君を探していた。
野部君はAコートにいた。
初心者目線だが、一番上手に見える。
プロ目指すくらいだから、それくらいじゃないとやっていけないのだろう。
私も、あんな風に何かに一生懸命になりたいなあ。
「何見てるの?」
友里がいつの間にか、間近にいた。
「い、いや。何でもないよ」
ぼーっと特定の男子を見ているだなんて、恋してるみたいで恥ずかしくて言えなかった。
その時、ドアが開いた。
「明日は修学旅行なんだから、そろそろ帰りなよ」
顧問の一宮先生だ。
「はーい」
友里が代表して返事をした。
助かった。
追及されたら、野部君を見ていたことがバレていたかもしれない。
私たちは荷物を持ち、部室を出た。