長谷川君には屈しないっ!
ライバル心
あれからというもの、クラスの出し物は『学校内仮装スタンプラリー』に決まった。
委員になったからには絶対にいいものにしたい。
と、意気込んだはいいものの委員の活動が本格的に始まると制作、運営、経費などやるべきことは山積みだ。
放課後、約1ヶ月後に迫った文化祭に向けての計画を立てた紙を提出しなければならなかったため、私は教室に居残っていた。
「……ふぁ〜」
日も傾いてきて、空がオレンジに染まりかけた頃。
昨夜も勉強に励んだため、少し睡眠不足なこともあり、欠伸が出る。
目をこすり、再び計画を立てる意欲を掻き立てるが、その頑張りも虚しく私は数分もしないうちに眠りにおちた。
幸いなことに、この時間まで残っている生徒は部活へ行っていて教室には誰もいなかった。