長谷川君には屈しないっ!

光輝side


ある日の放課後。


部活のやつらと遊んだあと、俺は弁当を忘れたことに気づき、一度学校に戻ることにした。


学校に着く頃には夕焼けが綺麗にみえ、あたりはオレンジ色に染まっていた。


靴を履き替え、3階にある自分の教室の前に来ると、ドアのガラス越しからまだ教室に残ってる人がいることに気づく。


誰だ…?


しかし、その人は動く気配はなく机に突っ伏している。


静かにドアを開け、近寄ってみる。


「……地味子?」


髪の分け目から見えた寝顔の正体は、地味子だった。


よく見ると、顔の下には文化祭の計画のプリントがあった。


そういえば、今日提出だったな。
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