「しんちゃん!」は、りんが好きだ、大好きだ。
待ち合わせ場所
あれ?
僕は今日の待ち合わせ場所の町立図書館に今来たのだが、凜がどこの席にも座っていない。
おかしいな……。
僕は黒のズボンのポケットからスマホを取り出して、さっき凜に送ったLINEを見る。
既読になってない……。
変だ……。
だって、凜なら…。
図書館の入り口近くの席に座って、本読みながら僕を待ってる。
そして、僕に会った瞬間…。
『しんちゃん! この本、すごく面白いんだよ!! しんちゃんも読んでみて!!!』
凜が面白いと思った本を僕に進めてきて…。
『…二人は結婚するってお話なんだ!!』
結末まで話してくれるんだ。
それに、凜なら…。
【もうすぐ着くよ。】
僕がLINEを送ると…。
♪!
【分かった!!!】
凜はすぐLINEの返信を返すんだ。
凜…。
〈プルルル…。〉
♪~♪♪~…。
凜に電話すると、図書館の奥の方から、凜のスマホの着信音に似たメロディーが聞こえてきた。