「しんちゃん!」は、りんが好きだ、大好きだ。
僕は大学の門を出ると、自分の家に帰るために、いつもとは逆の左の方へ曲がった。
凜…。
「しんちゃん!!!」
「わっ!」
カシャッ。
凜が目の前に現れたと同時に、たかれたフラッシュ。
「凜…。
どうしてここに?
今日は用事があるんじゃ…」
「うん!
用事だよ!!
これ!!!」
凜はいじっていたスマホを僕に見せる。
どれ?
「待ち受け画面の写真!!
かわいく写ってるでしょ?」
「可愛く…ないよ!!」
僕の驚いている顔のどこが可愛いんだよ!!!