空からの涙
前見たとき、痣が沢山あった。

今だって、何されてるかわかんねぇじゃん。

「でも、しょうがないかなって……」

「俺ん家来いよ…。───俺ん家に住めばいい!」

急に何言ってんの?って顔で柚姫がこっちをみた。

「辛いんだろ?だったら来いよ…。柚姫が無理する必要なんかねぇ…。」

「でも迷惑だよ…。」

「んなわけねぇって。母さんも雅も喜んでくれる!!」

──行くぞ!!

俺はそう言って柚姫の手を引きながら家へ向かった。

以外にも今居た公園から俺の家までは近くすぐに着いた。

「ただいま~…」

「おじゃま、します…」

俺の後に柚姫が続いて言う。

「おかえり。と、柚姫ちゃんね?」

ニコッと笑う母さん。

「はじめまして!!」

おもいっきり頭下げてる柚姫。

「柚姫ちゃん、上がって?」

俺は柚姫をリビングまで連れていった。

「母さんにさ…頼みがあるんだ。」

机を挟んで母さんと向き合う形になっている俺達。

「柚姫、親に出てけって言われてるんだ。…で、この家に住んじゃダメか?」

「勿論、いいわよ♪」

柚姫の顔はキョトンとしている。

「だから言っただろ?」

俺は柚姫の頭をクシャっと撫でた。

「雅の隣の部屋が空いてたからそこでいいかしら?」

「はいッ!ありがとうございます!」


< 132 / 137 >

この作品をシェア

pagetop