空からの涙
…祐芽?ほっとけばいいのに、、、、、早く行こうよ。

「はぁ?あんたに関係ないじゃん!アタシと柚姫の問題なの。引っ込んでてくんない?」

苺と祐芽の言い争いに入り込めない。私の事なのに………私が止めなきゃいけないのに。

「関係ないよ?けどねぇ。。。。。私、和詩に頼まれてんの!今日1日、柚姫を頼む……って!」

そういった祐芽は、私の腕を引っ張って、廊下を堂々と歩く。

「祐芽……?どうしたの…」

祐芽が喋ってないのは、珍しかったから疑問に思った。

「私、あの子嫌い。態度デカイし……何様のつもり。」

愚痴を言ってるうちに、昇降口で靴を変えて、グラウンドを通過して、門を出てた。

「祐芽。今からどうする?」

困った顔をする祐芽。

「まず、家行って自転車とってこよ!」

まず、祐芽の家に行くことになった。

「てかさぁ……苺チャンっていつもあんな感じ?」

苺の話しに戻った。

「うん…昔から、あんな感じだよ。」

「そなんだぁ…まぁ、私は柚姫の味方だもん♪」

祐芽が抱きついてきた。

「祐芽~離れてよー。キツいし~私達、変な人みたいだよぉ。。。」

「ゴメン、ゴメン。やっと、ついたね♪
ちょっと待っててね~!」

………『ガサッ』………『ドタタタッ』……

……何してるんだろ…?大丈夫かな?

「いやぁ……ゴメンねぇ。お待たせ!」

凄い音がしたのが、気になる、スッゴイ、スッゴイ気になる。ジッと祐芽を見つめた。


「どうした?」

「ねぇ、祐芽。さっき、凄い音がしたよね…?大丈夫?」

良く見ると、祐芽の髪がボサボサになってた。

「いやぁ…あのね?自転車のタイヤに、木の枝が挟まっちゃってて……。」

髪を直しながら、私に説明をしてくれた。

「たっ、大変だったねぇ…」

「まぁね……さぁ、乗って?」

自転車の後ろを指差して、私を見る。

「えっ?私が後ろなの?……ムリムリ!重いもん。。。」

私が前で、祐芽が後ろでしょ!

「いいから、早く!」

祐芽の気迫に負けて、しぶしぶ後ろに乗る。




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