空からの涙
苺達はいつの間にかいなくなっていた。ここにいるのは、私達6人だけ。
「柚姫……ごめんな……守ってやれなくて……」

私の目からは涙が流れて止まらない。

「和君………ごめんね………私…汚れちゃったよ……ッ…………」

祐芽達は座っていた。傷を背負いながら。

「柚姫は汚れてなんかない………大丈夫。綺麗なままだ。」

「…………ごめんね……」

和君の肩に泣きついた。

「謝るのは柚姫じゃない。……俺だ…。俺の中途半端さが柚姫を怖がらせたんだ。」

和君のせいじゃない。誰のせいでもない。神様がこうしたんだ。運命だったんだ。

「なぁ、和……もう、柚姫に真実…話してやったら?柚姫は今までの奴等とは違うよ?……それは和もわかってんじゃねぇの……?」

「真実……って……」

「………………………………………」

和君はなにも言わなかった。口を開こうともしなかった。

「……祐芽…………。言ってくれねぇか。」

口を開いたのは、悟君だった。

「和詩……言うよ。」

和君は頷いただけ。

「………………………………………なにから話そうか………。。。。。………………………。。。。。。。…………」

「祐芽?言って」

「…………。私達4人はね中学の時、不良だった。名前も結構有名で…。和詩が一番上。次は悟で……。…それは置いといて…。よく、遊び回って、喧嘩もしたんだ。私達が喧嘩できんのはそのお陰。いいことじゃないけどね……。」

佑芽は笑っていた。


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