空からの涙
「柚姫………ごめんな……こんな…俺でごめん……でもな今は……そんなこと絶対…しない。」

「知ってる。わかってるよ?私は、和君から離れないよ……今まで、その話を聞いて誰がどう思ったとしても、和君は……優しいままの和君だよ……?」

涙を止めることもなくずっと………ずっと………和君の肩に持たれてた。

「帰るかッ!」

悟君が立ち上がったから、私達も立つことにした。

「いってぇ」

声を出した、尋の傷が目立ってた。

「皆!私の家来て?手当てぐらいできるから。」

和君の腕を支えて言ったら皆

「アリガトウ」

って言うんだ。

私はお礼を言われることはしてないのに。お礼を言うのは私のほう……

「皆が来てくれなかったら、私……………」

「柚姫?もう終わったことだよ?」

亜依が頭を撫でてくれた。

「そうだって!柚姫は悪いことしてないんだから。」

アリガトウ………アリガトウ…………皆…アリガトウ。

「それと………柚姫?」

私が腕を伸ばしている、先にいる、座ったままの和君が横を向いていた。

「………?…何?」

「その…………目のやり場に困るんだけど。」

………………………………………………………………………

「キャァァァァァア………イャァァァァァァア」

「いてぇよ……叩くなよッ!!」

和君は笑ってた。

「恥ずかしい……………………………」

だって………下は見られてないけど、上……全開だよ……………



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