空からの涙
・仲間の幸せ
朝、学校へ行く途中、青く澄んだ空を見た。

まだ部活の始まってない、入学したての俺達1年。

もう部活の始まった時間に学校に着いた。

校舎は涼しく、いつものように静かで…。

でも外は部活で騒がしく、世界が違うかのよう。

そんな、非現実的な事を考えてる俺に届いた声。

「和君…オハヨウ。」

俺の耳に声が聞こえて、すぐに後を見た。

俺にむかって微笑む柚姫。

「オハヨウ。今日も早いんだな」

やっぱり、メールでわ、大丈夫なのに、いざ会って話すと、緊張する。

「和君も早いから、また…話せるかなぁって思って…」

少し照れ臭そうに下を向いて言った後、

「あっ!でも迷惑だよね。何か話したいからって…」

慌てて言った柚姫が、可愛くって…

「そんな事ねぇよ。俺も昨日柚姫と喋ってて楽しかったし」

そんな事を言いながら、自分の席を立って、教室を出ようとした時、祐芽と悟の姿が目に映った。

「和~オハヨー」

俺に気付いて手を振りながら二人で歩いてくる。

「オハヨ…」

そう言って、教室に戻る。悟達が来たから、柚姫と二人でいなくていいから。

「「柚姫!オハヨウ!!」」

悟と祐芽の声が聞こえたらしく、柚姫は読んでいた本を閉じた。

「祐芽、悟君。オハヨウ★」

……あれ?柚姫って眼鏡はめてたっけっ…?

「柚姫って眼鏡はめてたっけ?」

俺が柚姫にそう言うと、柚姫は眼鏡を外した。

「本読んだりするときだけだよ?度、そんな強くないし和君、はめてみる?」

そう言われた俺は、柚姫が渡してきた眼鏡をはめてみる。

自分では見れないけど、三人の反応ですぐわかった。

「和詩、眼鏡似合わないねぇ…」

祐芽が笑いながら言ってきた。

「うっせぇ!いいんだよ、別に。普段はめねぇし。」

そう言って、柚姫き眼鏡を返す。

そんな話をしているうちに、うるさいのが一人来た。

「かーずー!オハヨーウ」

全力疾走で俺の所へ走ってくる尋。

「待て!尋!ぶつかるって。」

そんな俺の声が聞こえてないらしく、スピードを落とさずに俺にぶつかった。

「痛ってぇ 」

教室の中にいたから、机で手足をぶつけた。
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