空からの涙

「なんかな。俺と悟と祐芽とあと１人で遊ぶらしいんだけど、お前らも来ねぇ？」

尋はイベント好きで、遊びとかには、絶対来るはず。

「行く！行く！なっ、亜依。行くよな？」

急に、尋に問いかけられた亜依の顔は真っ赤になっていた。

「うっ、うん。行くよ！」

亜依は尋の顔を見たり、俺を見たり。

「じゃあ、またな！」

そういって、尋は帰っていった。

亜依も帰る用意をして、俺の横を通る。


「ありがとッ」


俺の肩を叩いて、言ってきた。

すぐに、後ろを向いたけど、亜依は後ろを向く気配すらなかった。


日曜日


集合場所に着くと、皆もう来ていて、俺が最後だった。

「和！最後！遅い」

悟の声が俺の耳に届いて、小走りで走る。

皆のいる所に着くと、そこには、柚姫の姿があった。

「これで皆そろった！じゃあ行こっか！」

悟の声で電車に乗る俺達。

「悟！どこいくんだよ。」

行き先を知らない俺は悟に聞く。

「ほら。こないだできた、テーマパーク！」

後ろから返事した。

「！…ビックリしたぁ…柚姫かぁ」

柚姫の声がして驚く俺。

「和って分かりやすいよなぁ…」

悟がニヤケた顔で言ってくる。

「うっせぇ。」

そう言われても、あくまでも否定はしない。

だって柚姫が好きなのは事実だから。

電車で行くと、あっという間に時が過ぎて、テーマパークに到着した。

「人、多いなぁ。…」

そんな文句を言いながら、園内へと入っていく。

「和チャン、和チャン！ちょっと」

亜依に呼ばれて話を聞く。

「アタシ、今日コクる」

いきなり俺にそう言ってきた亜依は、その一言を言って、すぐに皆の所へ戻る。

最近できたテーマパークだけあって、どの乗り物も、人で溢れていた。

「疲れたぁ｡｡｡そろそろ、昼食べない？」

もう２時を回ったとき、尋が昼食を提案する。

ベンチに座って、昼食を食べ始める。

『あれが楽しかった』

とか喋りながら、遅めの昼食を食べ終わる。

「次どこ行くの？」

亜依が柚姫に訪ねてた。
ほとんど乗り尽くした俺達は、最後に観覧車に乗ることになった。