先輩と私

「死にてぇ」
私は昼休み友人の藤野桃にそう言い放った。
「もう、それ今日17回目。」
淡々とももは告げてきたが、友人の一大事にここまで軽薄なんて、なんと嘆かわしい。
「今日あるんだよ。今日。今日決まったのに。今日。」
私は机をばしばし叩いて、駄々っ子のように叫んだ。桃は迷惑そうな顔をしながら机をバンっと１回叩くと。
「運がないあんたがわるい。いいから委員会行ってきな。」
姉御肌の桃の凄みのあるセリフに、思わず反論も出来ず颯爽と生徒会室に向かって歩き出した。