あの夏の日の花火
起きて、目覚ましの針を見た瞬間。
「……遅刻っ!」
叫んで飛び起きた。
枕元で丸まっていたアキが驚いたように尻尾をピンと立てる。
もう一度針を確認して、ついで目に入った壁のカレンダーにへたり、と力が抜ける。
「休みだった……」
今日は水曜日。
本来なら絶賛平日で出勤日だけれど。
今日は行く所がある。
有休を取って後輩ちゃんのことも部長に頼み済み。
ナオンと一声鳴いて欠伸をするアキを一撫でして、アキ用にしている深皿にキッチンで水を入れた。
キッチンに備えつけの棚からキャットフードも取り出して皿に出し、ついでにポットのスイッチを入れる。
アキがキャットフードを食べるのを眺めながら自分も食パンとヨーグルト、カフェオレの朝食を取ると床に掃除機をかけて回った。
のんびり朝食を食べたり掃除をしたりしていたからだろう。私が出かけようとすると突然アキがナァナァと鳴き出してしまう。
たぶんアキは今日は部屋で一緒にいてくれると思ったのにどうして?みたいに思ったのかもしれない。
「……遅刻っ!」
叫んで飛び起きた。
枕元で丸まっていたアキが驚いたように尻尾をピンと立てる。
もう一度針を確認して、ついで目に入った壁のカレンダーにへたり、と力が抜ける。
「休みだった……」
今日は水曜日。
本来なら絶賛平日で出勤日だけれど。
今日は行く所がある。
有休を取って後輩ちゃんのことも部長に頼み済み。
ナオンと一声鳴いて欠伸をするアキを一撫でして、アキ用にしている深皿にキッチンで水を入れた。
キッチンに備えつけの棚からキャットフードも取り出して皿に出し、ついでにポットのスイッチを入れる。
アキがキャットフードを食べるのを眺めながら自分も食パンとヨーグルト、カフェオレの朝食を取ると床に掃除機をかけて回った。
のんびり朝食を食べたり掃除をしたりしていたからだろう。私が出かけようとすると突然アキがナァナァと鳴き出してしまう。
たぶんアキは今日は部屋で一緒にいてくれると思ったのにどうして?みたいに思ったのかもしれない。