華実ちゃんの最期の願い
いくら考えたって答えは、でない。
さすがに涙も止まってきた。
もう、流石に教室に戻ろうか。
確か5時間目は、自習だったし運が良ければ先生も気づいてないだろうし。
目がじんじん痛む。
喉にたんのようなものがへばりついて声が出しにくい。
頭もガンガンするし。
本当に空き教室でよかった。
人は、いないし誰にも泣いてる姿を見られない。
流石に教室に戻れば泣いてたということは、バレるだろうけどでも……仕方ないか。
はぁ、散々だ。
元はと言えば…
「……照屋 遥のせい。」
では、ないか。
流石に理不尽……
誰もいなくてよかった。
「あぁ!?今なんった??」
誰もいないはずの教室の教卓が音をたてて倒れ、
中から2人の男が出てきた。
見覚えのある顔と綺麗な歪んだ顔が。
「照屋………遥っ!?」