華実ちゃんの最期の願い
突如響いた。
音と声。
「なんで…なんでここにいるの?あと……槇原くん……だよね?」
険悪の表情を浮かべる照屋遥?の隣には、高一の時、よく氷悟とつるんでいた槇原くんの姿があった。
頭をかいて笑っている。
相変わらずの寝癖のようで照屋遥の隣に立つとみすぼらしささえ感じるが、お得意の笑顔でなぜか和やかな雰囲気も漂う。
万年一匹狼の氷悟も槇原くんのその笑顔に惹かれたといっていたような……。
「久しぶりだね。華実ちゃん。へへ、なんか…ごめんね。ただお昼食べてただけなんだけどタイミング悪かったね。」
あ、そっか。
ずっと泣いてるとこ見られてたっていう…ことか。
まぁ、別にもう守るものなんてもうないけど。
「おい、オンナぁあ!?お前今、誰のせいだっていった…?
こっちが気を使って黙って聞いたらよォ。
散々いってくれるなぁ?おい。」
いや、聞いてたのかよ。
まぁ聞こえるだろうけど。
なんか恥ずかしいな。
「聞いてんのかぁ?この脳内乙女チックやろうがよぉ。 」
ん、あぁ。
なんか誤解されてるなぁ。
えっと、なんだっけ??
頭がガンガンして全然内容が……
「聞いてんのか!ブーース!!」
「は!?ブス!?」
こいつ今。
ブスっていった!