華実ちゃんの最期の願い
「おい、いい加減うるさいぞ!
c組っ!!
もう、高校2年生になるんだぞ!」
たまたま通った生徒会長に怒られ、その場は、収まった。
シーンとしていた教室が少しずつガヤガヤしてきた。
「もう、エリカのせいだよ?」
元はと言えばエリカがあの話を持ち出すから…
「まぁまぁ、ごめんね?
こんなにうるさくなるとは、思わなくてさ笑笑」
顔の前に両手を合わせて笑うエリカ。
私は、そのエリカの笑顔に弱い。
「はぁ、いいけどさ。
てかさ、手を洗いたいから水道までついて きてよ。
歩きがら話そ。」
私は、自分の席を立ち、教室の入口に向かう。
「えー。水道なんてすぐじゃん。
話し足りないよ。」
慌ててエリカもあとをつい来る。