大好きなキミのこと、ぜんぶ知りたい【完】
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「おたくのイケメンは、さっきも購買の前で告白されてましたけどー」
屋上につづく階段に座って、苺ミルクをちゅーっと吸っていたら、購買からパンを買いにいって、戻ってきた友達の美優が、からかうみたいにそう言った。
夏休みに入っても、時々補修という名目で通常通り学校がある日がある。
今日が、その日だった。
美優は階段を軽やかにのぼってきて、私の隣に座る。
お昼休み。
私と美優は、この静かな屋上前の階段でお昼を過ごすことが多い。
ちゅー、っと吸いながら美優に向かって首を横に振って、そのまま、甘ったるい液体を飲み干す。
美優は、大きなパンにかぶりついて、満足そうに目をつぶった。
なんというか、豪快な食べっぷりだ。