大好きなキミのこと、ぜんぶ知りたい【完】







「――百瀬ひなの、だよ」








思わず、目を見開いてしまう。

それから、水嶋くんがたった今言ったことを何度も頭の中でなぞって、それでも信じられなくて、ぱちぱちと瞬きを繰り返して水嶋くんを見ていたら、彼は、ゆるりと笑った。

もう真剣な顔はしていなかった。





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