幼なじみの君との恋




「お誕生日おめでとう。
紗弓。」




涙が出そうだった。

ううん、出てる。



嬉しい。まさか寝不足だったのも、今日の旅行もわたしの誕生日のため…?




どうしよう。涙、とまらない。




「プレゼント。」


そう言って理人はわたしにネックレスをつけた。

銀色のネックレスで、1つ蝶々が付いていた。

「こ、これ…もしかして手作り…?」

すると、理人はいつもの笑顔を見せた。

「ご名答。」
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