幼なじみの君との恋
わたしは少し頭を抱える。

「じゃ、俺は高田の部屋行くからー。

ごゆっくり〜」

そう言って蒼くんは出て行った。

「えっと…いらっしゃい。」

「…お邪魔します。」

わたしの前に理人が腰をおろす。

「俺もさ…その、大好き…で、す。」


こんなに照れてるのはなんで?(笑)

そう思っていると理人はわたしの手を取った。

理人はわたしの指に唇を落とす。

「予約。」

「……はいっ!!!」

わたしは『予約』された右手の薬指をぎゅっと握った。

顔をあげるとそこには既に理人の顔があった。

わたしたちはそっとキスをした。
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