幼なじみの君との恋
久しぶりに二人乗りで自転車で帰り、家に入ろうとしたとき、

「…あ。」

「どしたの?」

「鍵忘れたっ。

今日からお母さん出張でいないしっ!

お父さんも海外出張でいないっ!

…どーしよー。」

慌て出す私に、理人はなんだか悩んだ顔をした。

「一個あるけど…?泊まるとこ。」

「どこっ?!」

食い気味に私が聞くと理人は恐る恐る指を指す。さした方向は、彼の家。

「あっおばさんだめっていうかな?!」
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