社長はシングルファーザー
夏休み
次の日からも仕事は酷だった…。
けど、社長と話せたことで、少し距離が近づいたような気がして仕事もしやすくなった。
最初はあんなまりよく思われてなくて、苦しんだりもしたけど。
今は皆、一丸となり仕事できているという実感も沸いた。
何より、皆の意慾を見ることができた。
だから私も努力はする。もちろん、社員のためなら、残業だって惜しまない。
なんとか無事、夏休みを迎えることができた。
夏休み前日の朝朝礼で、社長は皆を集め、
「えー、明日から夏休みだ。皆ほんとによく頑張ってくれた。ゆっくり休んで思いきりリフレッシュして、休み明け、また、笑顔で皆に逢えること楽しみにしている。仕事のことは考えるなよ?今日は残業も禁止な?」と言った。
皆は返事する。浮き足立ってるような返事の人もいる。
朝礼を終えて、皆は各デスクへと散らばった。
私も自分のデスクに向かった。
「飛鳥さん、少しよろしいでしょうか?」と声をかけてきたのは要君だった。
「はい」と返事したものの、これはついてこいという合図なのはわかったので、私は席を立った。
そして、要君の後を歩き、秘書室に連れてこられた。
これを見てほしい。とパソコンの画面を見せられた。
そこには『こちら側の手違いで』とタイトルが書かれてあり、内容を見ると、先方の担当社員とウチの社員が、抱き合ってる写真が貼り付けられていた。そして、こう記すされている。
『脅されて、無理やり抱きつかれたと言っています。担当者を変えていただけないなら取引を白紙に戻したいと思います』と。
悪質な嫌がらせとしか思えない。
写真合成じゃね?って思うし。
「どうされますか?」と要君は言う。
どうも、こうも納得いかないわ。
付き合うのは自由だけど、仕事の契約こじつけるために、付き合ってる。しかも強要されたとでも言いたいわけ?
バカなの?ウチと契約破棄したくてこんな真似を?
「社長はこの事は知ってるのよね?」と、私が言うと、
「はい。社長に同じメールが、届きました」と苦しそうに答える要君。
「社長の対応は?」と私が聞くと、
「事実を調査し、改めて、お話をさせていただきますとのことです」と要君は言った。
なるほどね。それで私に相談って訳ね。
「さほどたいした会社でも無いでしょう?切っても問題ないのでは?それとも切れない理由が?それならこっちも応戦はするわよ?」と私は言った。
「対応は任せますとのことです。皆を守ってほしいと。出番がある時はいつでも協力するからとのことです」と要君は言った。
なるほどね。
「わかったわ。徹底的にやらせてもらうからそう伝えといて」と私は言った。
「あぁ、それから、それ関連の資料を出してほしい。と、私の写真入りの名刺は用意出来るかしら?もちろん役職は代表取締役を名乗るからそのつもりで」と私が言うと、
「かしこまりました」と要君は言った。
「それからもう1つ、お願い。新しい契約書をつくってほしいの。内容は私が送るから!早めにお願いできる?」と私が言うと、
「かしこまりました」と要君は準備を始めてくれた。
けど、社長と話せたことで、少し距離が近づいたような気がして仕事もしやすくなった。
最初はあんなまりよく思われてなくて、苦しんだりもしたけど。
今は皆、一丸となり仕事できているという実感も沸いた。
何より、皆の意慾を見ることができた。
だから私も努力はする。もちろん、社員のためなら、残業だって惜しまない。
なんとか無事、夏休みを迎えることができた。
夏休み前日の朝朝礼で、社長は皆を集め、
「えー、明日から夏休みだ。皆ほんとによく頑張ってくれた。ゆっくり休んで思いきりリフレッシュして、休み明け、また、笑顔で皆に逢えること楽しみにしている。仕事のことは考えるなよ?今日は残業も禁止な?」と言った。
皆は返事する。浮き足立ってるような返事の人もいる。
朝礼を終えて、皆は各デスクへと散らばった。
私も自分のデスクに向かった。
「飛鳥さん、少しよろしいでしょうか?」と声をかけてきたのは要君だった。
「はい」と返事したものの、これはついてこいという合図なのはわかったので、私は席を立った。
そして、要君の後を歩き、秘書室に連れてこられた。
これを見てほしい。とパソコンの画面を見せられた。
そこには『こちら側の手違いで』とタイトルが書かれてあり、内容を見ると、先方の担当社員とウチの社員が、抱き合ってる写真が貼り付けられていた。そして、こう記すされている。
『脅されて、無理やり抱きつかれたと言っています。担当者を変えていただけないなら取引を白紙に戻したいと思います』と。
悪質な嫌がらせとしか思えない。
写真合成じゃね?って思うし。
「どうされますか?」と要君は言う。
どうも、こうも納得いかないわ。
付き合うのは自由だけど、仕事の契約こじつけるために、付き合ってる。しかも強要されたとでも言いたいわけ?
バカなの?ウチと契約破棄したくてこんな真似を?
「社長はこの事は知ってるのよね?」と、私が言うと、
「はい。社長に同じメールが、届きました」と苦しそうに答える要君。
「社長の対応は?」と私が聞くと、
「事実を調査し、改めて、お話をさせていただきますとのことです」と要君は言った。
なるほどね。それで私に相談って訳ね。
「さほどたいした会社でも無いでしょう?切っても問題ないのでは?それとも切れない理由が?それならこっちも応戦はするわよ?」と私は言った。
「対応は任せますとのことです。皆を守ってほしいと。出番がある時はいつでも協力するからとのことです」と要君は言った。
なるほどね。
「わかったわ。徹底的にやらせてもらうからそう伝えといて」と私は言った。
「あぁ、それから、それ関連の資料を出してほしい。と、私の写真入りの名刺は用意出来るかしら?もちろん役職は代表取締役を名乗るからそのつもりで」と私が言うと、
「かしこまりました」と要君は言った。
「それからもう1つ、お願い。新しい契約書をつくってほしいの。内容は私が送るから!早めにお願いできる?」と私が言うと、
「かしこまりました」と要君は準備を始めてくれた。