とある小説家の恋愛奇譚
2,働かざるもの食いはできる
京一郎さんへ
お兄さん、こんにちは。卒論などがありバタバタしていたため返事をするのを遅れてしまい、申し訳御座いません。
この度は、結婚誠におめでとう御座います。
驚きとともにとても嬉しく思い、手紙をなん度も読み返してしまいました。新たな門出をお祝いいたします。
ところで、京一郎さーーー
バフン!!!
爆発音にペンを止めた。
続いてパタパタと足音が聞こえ…ガチャリと扉が開いた。
「朱里、電子レンジが爆発した」
「………………」
「安心しろ、壊れてはいない。たぶん」
「…………せ、ん、が、わ、か、お、るーーーーうちの家具を壊すなーーー!」
この男の対処の仕方を、もしくは知人であるなら即刻に引き取ってくれることを超絶に要求しますーーーーー