オレンジ色のグラウンド
不思議な人…
初対面なのに空気みたい……
ただ黙って一緒にいてくれるだけで、心が安らいでいく。
私は飴を口にいれて、控えめに質問を投げかける。
「先輩は…何がしたくてここを選んだんですか?」
その人は、私を見て少し困ったようにはにかむ。
「何っていうのは、将来の仕事のこと?」
「え?あ、まぁそれに繋がっていくことも含めて……です」
「そっか。なら俺にはまだその何かが無いから、ここに通ってるって感じかな」
「え…?」
「俺、やりたいことが何もなくて。オープンキャンパスで夢とか目標の質問されても、そんな答えしかできないから……それでもう居づらくて、ひとりで練習してたんだよね(笑)」
初対面なのに空気みたい……
ただ黙って一緒にいてくれるだけで、心が安らいでいく。
私は飴を口にいれて、控えめに質問を投げかける。
「先輩は…何がしたくてここを選んだんですか?」
その人は、私を見て少し困ったようにはにかむ。
「何っていうのは、将来の仕事のこと?」
「え?あ、まぁそれに繋がっていくことも含めて……です」
「そっか。なら俺にはまだその何かが無いから、ここに通ってるって感じかな」
「え…?」
「俺、やりたいことが何もなくて。オープンキャンパスで夢とか目標の質問されても、そんな答えしかできないから……それでもう居づらくて、ひとりで練習してたんだよね(笑)」