すれ違う想い

日常

アーシェside
みなさんこんにちは。
この国の唯一の女兵士アーシェです。

今は朝の支度をしています。

寝巻きから兵士の服に着替えるんだけど、
一番大変なのがこのサラシを巻く作業…戦っている最中にポロリはしてはいけないのでサラシをいつも巻いてます。

そして服を着て、腰に剣を刺し兵士の証を付け、鏡で自分の姿を入念にチェックをし
警備にあたる。

私が警備にあたってから半刻は過ぎたぐらいに侍女達がある部屋に次々に入っていくところが見られる。

その部屋の主はこの国の王子ルキ様、のお部屋だ。

わたしは、私の役目を果たさないと。
でも時々会議の時とかは呼び出される。

私は行かないことが多いけど、王子に呼び出されると、会議に参加をする。

侍女「アーシェ様ー王子がお呼びです。すぐに会議の間へお越しください」
はぁ……昨日も一昨日も呼び出しておいて何がしたいのかしら?

王子がいる部屋から会議の間まだの道は少し遠い前ゆっくり歩いていたら会議に遅れたことがあるため少し早めに歩く。
会議の間に入る前に
「であるからして」という国王様の声が聞こえた、

ルキ王子のお父様でこの国の王ヌゥ様の声…
大臣達が「アーシェ様ご苦労様です」と声をかけてきた。
その声に気づいたルキ様は、

「アーシェ私の隣へ」と一言いった。

取り敢えず会議の内容は、近くにどこかの国と同盟を組むことになったこと

その宴に王子が呼ばれたので護衛役で私の部隊が行くことになったことがわかった。

また諸外国へ行くのか…気が重い…なんで気が重いかって?


それはね、


王子にはまだお妃様が、いないからと私に嫉妬の目がたくさん来るの(特に女性から)

それと諸外国の王達からは私は物珍しい目で見られる。

多分女が兵士になるのが前例がないからだと思う。



「……アーシェ話を聞いておるのか?」と王子に聞かれた。

「なんのお話でしたっけ?」全然話聞いてなかった。

「今回も私の護衛とあとは、そなたも宴に参加することを話をしておったのだ全く……」と呆れ顔の王子


ちょっと待って……誰がどこの宴に出るって?

「王子話の内容がよく分かりません。
私が他国の宴にでるなど滅相もございません、

私は王子の身を守る兵士でございます。」

と答えると王が「まぁたしかにのぉーだがアーシェよ、

宴の最中に王子が暗殺者に刃を向けられたらどうするのじゃ?
今回は、王子の側近の女兵士として宴参加する良いな?」と王に言われては否定の言葉は出ない、





「かしこまりました、
謹んでその任務お受け致します

全力で我が国の王子をお守り致します。」










< 2 / 5 >

この作品をシェア

pagetop