おやすみ、お嬢様
大きな手が頭を撫でてくれる。あたたかい。どっちが夢なのだろう。彼がいる方?いない方?
榛瑠が腕をゆるめて私をみた。それから、そっとやさしく目元にキスをしてくれた。
夢じゃない。
「大丈夫?」
「うん。 ……ちょっと間違っちゃっただけ」
そう、とだけ彼は言って優しい顔で微笑んだ。
腕の中でつつまれながら、よかった、という言葉が自分の中でする。
よかった。
私……。
「え、あれ、私眠っちゃってた?わけ?」
「ああ、少しの間ね」
少しって、え……。
あわてて時計をみると、夕方の一歩手前ってかんじだった。
私はソファの背に頭をつける。ひどい。せっかく早く来たのに、今日一日ほとんど寝てただけな気がする。ひどすぎる。
榛瑠もひどい。起こしてくれれば。っていうか、わたし、なんでこんなに寝れちゃうの?昔から!
「そんなに落ち込まなくても、まだまだ時間はありますよ。出かけますか?」
榛瑠がソファの背に肘をつきながら言う。
「ほんとに?」
「ただし、買い物はなしね、嫌いだから。ドライブでもしません?」
「する!」
榛瑠が腕をゆるめて私をみた。それから、そっとやさしく目元にキスをしてくれた。
夢じゃない。
「大丈夫?」
「うん。 ……ちょっと間違っちゃっただけ」
そう、とだけ彼は言って優しい顔で微笑んだ。
腕の中でつつまれながら、よかった、という言葉が自分の中でする。
よかった。
私……。
「え、あれ、私眠っちゃってた?わけ?」
「ああ、少しの間ね」
少しって、え……。
あわてて時計をみると、夕方の一歩手前ってかんじだった。
私はソファの背に頭をつける。ひどい。せっかく早く来たのに、今日一日ほとんど寝てただけな気がする。ひどすぎる。
榛瑠もひどい。起こしてくれれば。っていうか、わたし、なんでこんなに寝れちゃうの?昔から!
「そんなに落ち込まなくても、まだまだ時間はありますよ。出かけますか?」
榛瑠がソファの背に肘をつきながら言う。
「ほんとに?」
「ただし、買い物はなしね、嫌いだから。ドライブでもしません?」
「する!」