おやすみ、お嬢様
「うわっ、ちょっと」
キスしようとする彼に私は慌てて言った。
「なに?」
「ちょっと待って。わたし、こんなことしにきたわけじゃあ……」
「ちがうの?」
悪い顔してる。そのうち嫌ってやるから。
「違うの!久しぶりの休みだし、ちゃんとしたデートがしたいの」
「ちゃんとした?どんなの?」
「え、だから……」どんなのだ?「例えば、映画をみにいったり」
「いま、面白そうなのかかってます?」
う、たしかに今あんまりなんだけど。
「例えばだって!そのあと、お買い物行ったり」
「欲しいものでも?」
「そうじゃないけど色々いっしょに見たりしたい。お洋服とか、雑貨とか」そうよ、なんとなくブラブラしたり、とか、したことないんだから。「それで、素敵なカフェでお茶したりして」
いいなあ、したいなあ。目的なく二人でいたいなあ。
って、付き合っているハズの彼氏になんでこんなお願い今さらしないといけないのよ。
わたし的に元凶と思われる人が、やさしく額にキスをする。
「一花、かわいいね」
ドキドキする。ほんとかな? じゃあ……。
キスしようとする彼に私は慌てて言った。
「なに?」
「ちょっと待って。わたし、こんなことしにきたわけじゃあ……」
「ちがうの?」
悪い顔してる。そのうち嫌ってやるから。
「違うの!久しぶりの休みだし、ちゃんとしたデートがしたいの」
「ちゃんとした?どんなの?」
「え、だから……」どんなのだ?「例えば、映画をみにいったり」
「いま、面白そうなのかかってます?」
う、たしかに今あんまりなんだけど。
「例えばだって!そのあと、お買い物行ったり」
「欲しいものでも?」
「そうじゃないけど色々いっしょに見たりしたい。お洋服とか、雑貨とか」そうよ、なんとなくブラブラしたり、とか、したことないんだから。「それで、素敵なカフェでお茶したりして」
いいなあ、したいなあ。目的なく二人でいたいなあ。
って、付き合っているハズの彼氏になんでこんなお願い今さらしないといけないのよ。
わたし的に元凶と思われる人が、やさしく額にキスをする。
「一花、かわいいね」
ドキドキする。ほんとかな? じゃあ……。