恋の残り香 香織Side
私は健司が好き
彼がいれば寂しくない
彼といると一人じゃないって感じられる
そばにいてほしい
考えていて自分でも分かった。
好きという思いよりも独占欲や自分の淋しさを埋める為の気持ちが大きい事に。
でも認めたくはない。
認めてしまったらきっと全てが無くなってしまう、それが怖かった。
琴美は香澄に謝ると帰って行った。
帰り際に
「好きならね、相手の幸せを祈るのも愛情だと思うよ…」
と言い残して。
その言葉は香澄の心にズシリと響いた。
「そんな事、出来るわけないよ…
今更そんな…」
一人になった部屋で香澄は譫言のようにつぶやいていた。
彼がいれば寂しくない
彼といると一人じゃないって感じられる
そばにいてほしい
考えていて自分でも分かった。
好きという思いよりも独占欲や自分の淋しさを埋める為の気持ちが大きい事に。
でも認めたくはない。
認めてしまったらきっと全てが無くなってしまう、それが怖かった。
琴美は香澄に謝ると帰って行った。
帰り際に
「好きならね、相手の幸せを祈るのも愛情だと思うよ…」
と言い残して。
その言葉は香澄の心にズシリと響いた。
「そんな事、出来るわけないよ…
今更そんな…」
一人になった部屋で香澄は譫言のようにつぶやいていた。