恋の残り香 香織Side
罪深さ
「私ね、健司君が好きなの…
私じゃ駄目かな?
こんな体だし、やっぱり無理かな?」
香澄は自分の気持ちを友人に相談していた。
友人は
「そんな事ないよ。
香澄、良いコだもん、絶対大丈夫!
それに、健司君、毎日来るんでしょ?
愛がなきゃそんな事出来ないって!」
と言って香澄を励ました。
その会話を、香澄の母親がドア越しに聞いているとも知らずに。
香澄の気持ちを知った母親は、父親と話し合い、健司を呼び出した。
香澄の気持ちを受け入れてくれと頼む為に。
可愛い娘の為にと必死だったのだが、それが健司にとってどれほど残酷な事なのか等とは考えもしなかった。
「…考えさせてください」
青白い顔をしてそう呟く健司に、香澄の母親は
「それでも足りない位の事をあなたはしたのよ!
香澄を幸せにしてやってちょうだい、お願いだから」
とつかみ掛かった。
私じゃ駄目かな?
こんな体だし、やっぱり無理かな?」
香澄は自分の気持ちを友人に相談していた。
友人は
「そんな事ないよ。
香澄、良いコだもん、絶対大丈夫!
それに、健司君、毎日来るんでしょ?
愛がなきゃそんな事出来ないって!」
と言って香澄を励ました。
その会話を、香澄の母親がドア越しに聞いているとも知らずに。
香澄の気持ちを知った母親は、父親と話し合い、健司を呼び出した。
香澄の気持ちを受け入れてくれと頼む為に。
可愛い娘の為にと必死だったのだが、それが健司にとってどれほど残酷な事なのか等とは考えもしなかった。
「…考えさせてください」
青白い顔をしてそう呟く健司に、香澄の母親は
「それでも足りない位の事をあなたはしたのよ!
香澄を幸せにしてやってちょうだい、お願いだから」
とつかみ掛かった。