僕と暮らしてくれませんか
サコダについて、布団コーナーを回る。一人暮らし初日振りの私はこういう店は未だにウキウキしてしまう。

「なあ、いっそのことキングサイズのベッド買って2人で寝よーよ。」

彗がニヤリとして言う。

「ばっばかっ!」

グーで殴ると彼は優しく微笑んだ。
なんで微笑んでんのよ。変態か。

「なぁっ!これみて!」

それは、おしゃれな部屋の模型だった。机の上に花が置いてあったり、ベッドカバーも花柄でとても可愛かった。

「このうさぎの人形。お前そっくり。可愛い、。」

可愛い…。ぐさっ。私の心が撃ち抜かれた。撃ち抜かれたのは本当に一瞬で。これが恋っていうのか…?
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