僕と暮らしてくれませんか
いや、私たち毎日してるか。

「うん!行きたい!」

「じゃあ21日の土曜日行くから。
なんか足りないものあるなら今日一緒買いに行く?」

彗がそう言いながら首を傾げる。
この可愛い仕草と顔のギャップが
わたしを虜にする。

「うん!」

***

「うわ〜もうラブラブじゃん」

今日のことを舞華に話すとニヤニヤしながらこちらをみた。

「だね。ファンの子たちにバレなきゃいいんだけど。」

本当に願いはそれだけだ。
待ちに待った高校生活。孤立するわけにはいかない。

いや、舞華は味方なんだけど…。
付き合ってること、暮らしてることなんてバレてしまったら舞華までいじめられてしまう。
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