僕と暮らしてくれませんか
「それなー。てか、旅行♡
楽しんできなさいよ〜」

「はーい」

わたしは空返事をして席についた。

***
放課後2人で買い物を済ませて、家に帰る。ほんと、新婚さんみたいだ。
あ、新婚さんと言えば…あれだよね?

いや、無理か…。彗いつもわたしより帰るの速いし。

でも…一回はしてみたいかも?
明日はびゅんっと速く帰ってこよう!

そう、決心したのだが…。
相変わらず彗の帰宅時間には負けてしまう。私たちのクラスだけ、異常に終礼が長いのだ。

そして旅行の日目前となった。
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