僕と暮らしてくれませんか
旅行の日以来、遠慮なしの狼はわたしを朝からヘトヘトにさせた。


***

日に日にエスカレートしていく彗だけど、学校ではちゃんと隠してくれてるみたい。

「ねぇ、あなた
高嶋グループで破門した
高嶋環さんよね?あ、もう今は
芹沢環…さんでよろしかったかしら?」

前から話しかけられたのは見覚えのある人だった。

「あらまぁ、元うちの子会社の社長令嬢の新山様じゃないですかぁ。
おひさしぶりです。どうされたんですか。」

久々にこんな口調使った。
最近は、封印していたから。
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