僕と暮らしてくれませんか
「ここが家か。」

光一が普通の言葉に戻して言う。

あのままだったらわたしが嫌だからだ。

なんでまた令嬢に育てられなければいけないのか、意味がわからないからだ。

「お前が寝るのはここ、ソファーな。
家事は一切しなくていい。

門限は…」

「え?俺も門限あるの?」

「ルールだからな。8時までには家に帰り着くこと。以上。」

彗がボフッとソファーに座った。

「わかりましたー。で、このことはだれかに言いますー?」

そう言って少し不敵な笑みをこぼす光にちゃん。

「なわけないでしょ?!ばかっ!」

わたしがそう怒ると光にいちゃんはははっと笑った。

そしてわたしの頭をぐしゃぐしゃと掻き回した。

そのとき、彗がわたしの手を引っ張った。
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