僕と暮らしてくれませんか
「彗。こっちが書斎だ。

立ち入ってはならん。」

「はい。」

「中学校は今まで通りやるんだな。

お父上様が一般の学校に通わせていたのもいつかお前を引き取からだ。

いいか、世間にバラしてはならぬ。」

「はい。」

俺の口は何故これ程にも、「はい」

しか言えないのだろうか。

Noは要らない。

俺の世界にはYesしか無い。

あってはならないのだ。

右はマンション。

あぁ、庶民になりたい。
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